"エッセンス"それは、世界の素敵なものを抽出してつくられる。

その抽出の魔法を使えるのは、

双子の女の子。サフィアとオーロラ。

2人は、天使と妖精のハーフ。

天使のパパと、妖精のママをもつ。

双子の女の子、サフィアとオーロラ。

サフィアは、ふわふわした、うすいピンク色の髪の毛の可愛らしい女の子。

オーロラはとろけるような金色のサラサラの髪の毛をした綺麗な女の子。

2人は、ある時からママの使っていた

"エッセンスの抽出の魔法"

を自然と覚えて、使えるようになった。

"エッセンス"

それは、、、世界の素敵なもの、

たとえば、

朝の光の気持ち良いところ

小鳥のさえずりの優しいところ

空の水色の透明なところ

川のせせらぎの可愛らしいところ

雨粒のダンスのくすぐったいところ

そういう、世界の素敵なものから抽出される、"凝縮されたもの"

それらは、キラキラした綺麗な小瓶に詰めて、集めておくのだ。

アトリエのアンティークの棚にたくさん並べられている可愛いエッセンスの小瓶。

それはあらゆるものの材料(オブジェ)になり、

ある時は、ドレスの材料のビーズや宝石、レースや生地にも変えられる。

またある時は、珈琲や紅茶、お菓子に入れる材料にもなる。

エッセンスの効果はとても素晴らしく、朝の清々しさのエッセンスを入れた珈琲は、頭をスッキリとさせてくれるし

光の祝福から抽出されたエッセンスで作られたビーズ刺繍のドレスは、

着た人を心地よい幸せのベールに包む。

夜の楽団の音楽から抽出されたエッセンスは、あたたかい希望を与えてくれるし

流れ星の影を捉えたエッセンスは、ちょっと悪戯心のある、夢いっぱいのアイディアを引き出してくれたりもする。

効果や効能は、

魔法の"使い手"の

心や、アイディアが反映される。

同じ朝の光でも、効果や効能は少しずつ変わるのだ。

とっても面白い"エッセンス"の噂は広がり、

アトリエのアンティークの棚にはエッセンスの小瓶が増え、

こんな材料に出来ないか、

こんなことに効くエッセンスはつくれないか、などなど

ちょっと変わった色々なお客さんが訪れる。

絵本